学校日記

7/11 進路を考える 岐路 自分

公開日
2013/07/11
更新日
2013/11/11

「職員室の窓」

 最近、毎日のように私の机上に「羅針盤」という通信が置かれます。
 この「羅針盤」とは3年生の進路通信のこと。(坂本先生が丁寧に作ってくれています。)
 最近、この羅針盤に高校の体験入学やオープンスクールのお知らせがひしめいています。今の時代、それぞれの高校が「開き」「理解してもらう取り組み」を強化している状況はとてもありがたいなぁと思っています。なぜなら、自分の進むべき道を決める時、決定的に必要になってくるのが「情報」だからです。
 今時、何となくこの学校でいいやとか親が行けというから行くとか、そんな生徒はいませんよね?
 自分が進むべき道なのだもの、多くの情報を自分の目と耳と身体と心で集積し、今の自分の夢と照らし合わせて、これから目指すべき方向を自分で決め、親に真剣に相談する。そんな「自分で」というスタンスとプロセスが、何より大切だと思っています。
 だって、これから歩いていくのはあなた自身なのですものね。

 遥か昔、私の息子が中3の時、ある高校から野球での特待生の話が舞い込みました。彼は、悩みに悩んだ結果、仲間と共に地元の高校に進むことを決意。それを真剣なまなざしで相談されました。
 4月、彼は、意気揚々と地元の高校に進み毎日泥だらけになりながら深夜帰宅の高校生活を送りました。気仙の公立高から甲子園にという夢を抱いて。
 そして高3の時、本気で目指した甲子園という夢が儚く散り彼の夏が終わりました。試合後、膝を落とし仲間と共に泣き崩れている息子の姿を今でも忘れません。けれど、彼は、地元の高校に進んだことの後悔を一切していないそうです。なぜなら、自分が本気になって悩み自分で出した結論だったから。

 人生には「岐路」ってものが何度かあって、右に進めば別な世界、左に進めば右とは全く別の世界というそんな分かれ道があります。
 とても大切な分かれ道であればある程、自分の夢を見つめ、自分で情報を集め、自分でいっぱい考え、自分で一杯悩み、きっちりと自分で決め親に相談する。こんなことがとても大事なのだと思っています。
 3年生諸君、いっぱい悩む、そんな夏にね!
 中1、中2の諸君、自分の夢と進むべき道のこと、今から考えておいてね!
 ご家庭の方へ
 ご自分の人生の「岐路」を、この夏休みにでも我が子にゆっくりと話してあげてください。それが一番の生きた教科書かもしれませんから。