10/8(火)その2 「ボランティア活動」に思う(長文すみません。)
- 公開日
- 2013/10/08
- 更新日
- 2013/10/08
「職員室の窓」
昨日の3年生のボランティア活動は「写真の手掛かり探し」と「公園の草取り」でありましたが、午後の草取りはあいにくの霧雨の中での活動となってしまい、その後風邪などひかなければ…と心配しています。
昨日の3年生の活動を見ていた時、ふっと心に湧き上がってきた想いがありましたので、本日は「その2」としてお伝えすることにしました。少々個人的なこととなりますがお許しくださいね。
私は震災で家を流されました。叶わぬことではありますが、もし何か一つだけ震災前のものを戻してくれるとしたなら、是非戻してほしいものは「写真」なのです。それは、わが子が産まれた時からずっと撮りためておいた写真。
うちの嫁は「この子が結婚して家族を持つようになったら全部渡してあげるんだ。」と言いながら何十冊ものアルバムを作っておりました。
私の愚息は昨年の秋に結婚しました。(千葉からとてもかわいいお嫁さんを連れてきたのです。)その披露宴の際、幼少の頃からのスライドを流すのですが、彼には写真がありません。その時だけは親として震災を心底恨みました。
けれど、友人たちの余興の際、サプライズのスライドが流れ、そこには友人たちが声をかけ合い集めたであろう彼の幼少の頃からの多くの写真が映し出されたのです。私は人目をはばからず泣きました。
今回のボランティア活動で3年生が手掛かりを探しだした「写真」。それはまちがいなくその家族のもとに届けられます。そして、その「一枚の写真」が、もしかしたらその家族にとって大きな大きな喜びをもたらすかもしれない。と、そんなことを思った時、今取り組んでいるこの小さな活動がとても意義あるものに感じられたのでした。
どういう活動がボランティア活動なのか「お固い定義」は私にはわかりませんが、目立つようなダイナミックな活動だけがボランティアではなく、相手が心底「ありがたい」と感じること全てがもしかしたらボランティア活動なのかもしれないし、そんなボランティアの種は日常の暮らしの中にいくらでも転がっているのではないかと、そんなことを感じたひと時でありました。
生徒たちにこういう機会を与えて下さった、市役所、そして、市社会福祉協議会の方々に深く深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。